ジャスパーは、ある一枚の紙をひらひらさせながらこう言った。
「なんかマサルの写真落ちてたけど、十二支家に届けたほうがいいかしら?」

その写真を見て、少し考えてからユーリスは口を開く。
「あー、その方がいいぜ。ややこしくなりそうだしよ」
「やっぱりそうよね……」
ジャスパーが出発の準備を始める。すると、クレイグが素朴な疑問を投げかける。
「ところで……これはどういう状況なんだい?」
よく見ると、ダブルピースをしているマサルの顔には汗が流れている。
「さぁ?」
ジャスパーは目を閉じながら首を横に振った。
「ラトの悪戯かもしれねぇな?」
ユーリスは、呆れたように笑いながら、自分の推測を話す。
「まぁなんであろうが別にいいわ。届けてくるわね!」
「いってらっしゃい! 道中には気を付けてね」
ジャスパーはクレイグの見送りを背に受け、十二支家へ向かって駆け出していくのだった。



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